モーター・サイクル・ダイアリーズ
友人アルベルトのつけたチェのあだ名だ。
あだ名どうりチェ・ゲバラは
激しくも極上の優しい心を持った男だった。
1952年。喘息持ちの23歳の医学生ゲバラは7歳年上のアルベルトとバイクで南米縦断の旅に出る。ブエノスアイレスからチリの北端まで一万キロの旅。所持金は僅か。バイクは故障続きの冒険だ。
キューバ革命の立役者,そして永久革命家という20世紀の英雄チェ・ゲバラ。ジョン・レノンも「あのころ世界で一番かっこいいのがエルネスト・チェ・ゲバラだった」と回想していたけれど,この作品ではこの放浪の旅で得た南米の病んだ部分への疑問が彼の下地を作ったところまでを描いている。
革命の先導者という荒っぽい異名を得るチェの心の底は,こんなに高潔で美しい心の持ち主だったのかと,わたしには衝撃でした。つまり,恥ずかしながらよく知らなかったということなんですけど。で,おちゃめでダンスの苦手なチェの姿も魅力的でした。
39歳にしてボリビアで政府軍に射殺されたことまで悔しく思い,今生きていたら,チェ・ゲバラはどんな行動をとったかと,想像すらしてしまったのでした。
じつを言えば,たぶん同名の本を読んでいればもっと入り込めたかも知れないけれど,バイクが壊れるまでの前半はストーリーが細切れで,ちょっと眠気が起こってしまいました(寝不足のせいだけど)。けれど,持ちこたえられたのはアンデス山脈に囲まれたマチュピチュの遺跡,他厳しくも美しい南米を写す映像の素晴らしさのせいかもしれません。後半は画面に釘付けで,河を泳ぐシーンは熱いものが込みあげていました。
そして,ベルナル君!子供っぽさが抜けない姿から成長していくところまで,とてもとても素晴らしかった!
監督…ウォルター・サレス
ガエル・ガルシア・ベルナル,ロドリゴ・デ・ラ・セルナ