annex irabako

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『1Q84』が呼び寄せる
薄暗い部屋から外に出ると、まだ外は明るく目が染みた。
大きく息を吸って、足の先に力を入れる。
欠けた歯のように並ぶ駐車場を抜け、
いつもの坂に差し掛かったとき、急に胸にこみあげるものを感じた。
突然時間が逆回転したみたいで。
この地に越してきたときの靄のかかった、
自分の足が地をふみしめることができないあやふやな感覚が押し寄せ。
木々に囲まれた坂下から現れる遠い人が・・・。

どきどきするほど驚いた。
 
それは1Q84を読み終えたせいだろうか。
わからない。
迷路のような道、なぜこんなとこにあるのかと思う坂、意味のない階段。
そこここに、うずめていたあのころの想いが突然ぽっかり口を開けたみたいで。

Qのせい?
うん?意外とわたし、まだだいじょうぶ?
まだ自分の物語を抱き続けられる?(苦笑。


青豆は世界を書き換えようとし、天吾は物語を書き直そうとする。
トラウマを抱えたふたりの物語は現実を揺さぶり、壁のようなシステムに亀裂を入れる。
それによって、世界を変えることができるかもしれない。
できないかもしれない。
でも、解決するのは自分自身であることを物語は差し出してくる。
 
『1Q84』は、決して好ましい結末ではなかった。
いやむしろ辛いかもしれない。
 
なのに胸に明かりを点されるような感覚は残った。
人間の善なるもの悪なるもの。
でも、
余分なものを削ぎ落とせば魂は清らかだということ。
真の「愛」は引き合うということ。
にしても、滑り台の上からふたつの月を眺めるシーンが美しい・・・。

それらがどんどん自分の中に浸透してくる。
わたしのある部分を震わせ、自分が覆い隠していたもの、
追いやっていたものを表に導びこうとする。
今だけかもしれない。
でも、それでもいい・・・。
 
『1Q84』を分析することなどわたしには出来ない。
 
けれど、そこには、『海辺のカフカ』『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』
『ノルウェイの森』『アンダーグラウンド』『国境の南、太陽の西』
と、村上春樹さんから頂いたすべてが詰まっているような気がした。

・・・・・・

ついかです。

友人や娘が「1Q84」を貸してぇーと言うのですが、
「かなりエロいよ!」と、とにかく先に釘をさすことにします。
だって、セックスの文字がダンスしまくりなんですもの(笑。


 
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