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グラン・トリノ


早いなぁ、もう五月も半ば。
桜に浸る間もなく新緑になり、今にも咲くぞと紫陽花が待ち構えている。
職場で日々起こることも家庭内の出来事も世の中の変化も、過ぎてしまえば小さなかき傷で、やがて何も無かったみたいに皮膚は再生されているかのよう。
けっこう強いなぁー自分っておもったり、麻痺という言葉が浮かんだりする。でも、きっといい意味の老化がわたしを緩ませているのかも、と少し微笑む。

でも「グラン・トリノ」のクリントイーストウッドの最期はそんな自分を少し戒める。何かを残すということ、これからを繋ぐということ、そんなことをおもう。わたしはだいそれたことをできる器じゃないし、勇気の欠片も無い。「決断」にいたってはかなりかけ離れた言葉である。けれど、無い頭でやっぱり少し考える。

職場の一角にまるで1950年代のアメリカかのようなカラフルなエプロンが飾られた。ふりふりで華やかで、緑色や青色のケーキを作っている金髪の白人が想像できる。自然と笑顔に包まれ、ダンスミュージックだって流れてしまう。
きっと「グラン・トリノ」というフォード車だってピッカピカで
ぴったりだったはずだ。

そんなアメリカだったはずのイケイケ!アメリカは強気で朝鮮戦争、いや、今の今までまっしぐら。でも、歓喜と深い傷とを重ねながら今のときを迎えているのだと、「グラン・トリノ」は静かに厳しく語っていた。
移民の国、アメリカはこれからどんなチェンジが待っているのだろう。
わたしごときには想像がつかないけれど、少なくともイーストウッドの答えはこの映画の中にあるとおもう。

とにかくなんだか凄かったのだ。ラストの歌を聴きながら、涙は伝わるし体が動かない。
イーストウッドの愛が勇気が、決断が
うねりとなって伝わってくるし、
日本人なのに、わたし、日本人だけれど・・・
若い頃に染み付いていたであろうアメリカへの憧憬がひたひたと、
海の映像と重なって音をたてていたのだった。

2008年 アメリカ
監督:クリント・イーストウッド
出演:クリント・イーストウッド
   コリー・ハードリクト
   ブライアン・ヘイリー
   ブライアン・ホウ
   ジェラルディン・ヒューズ

JUGEMテーマ:映画


| いら | 映画ーか | 18:00 | comments(2) | - |
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(いつものよーに・笑、書きながら考えているので、間違えがっても、「仮定」なんです、と、イイワケしといてから、それイケ、GO!)

アメリカが最後に勝った戦争は、朝鮮戦争なんだろーな。
で、その後ぜんぶの戦争は、負けまくり、なんだろーな。
もちろん、ベトナム戦争のよーに、よくわかる負け方をしてくれた戦争以外にも、ぜんぶ。
つまり、もはや、戦争をすること自体が、負け。と、言い切りたい。『共犯新聞』としては(笑)。

かつて「国家」があった時代、勝つ戦争は確かにあった。
でも、もはや「国家」はぜんぶ消滅した今、戦争に大きな勝者はいない。いるのは、小さな勘違いと、無数の悲劇だけだ。

『グラン・トリノ』。
これはSF映画なのかもしれない。
19世紀のカウ・ボーイが、21世紀にタイム・スリップしたんだ。
時代が変わったから・と、変わることができる人。できない人。
『共犯新聞』1面には、ずっとこう書いてある。

変わっちまったヤツにも、変われなかったヤツにも、LOVE。

朝鮮戦争では英雄だけど、イラク戦争では勝って帰還しても、白い目。
プライドを相対的にしか持てない悲しさ。
たとえ世の中ががらりとSF的に変わっても、変わらないプライドを持ってしまったタフという孤独。

あと、いら姉さんに伝えたいことは、隣の家族のモン族。
『共犯新聞』常連の、はる先生の同僚が昨年、教えてくれたインドシナ文学『メコンに死す』は、ラオス解放の戦いの陰で利用され、踏みにじられたモン族について書かれたものでした。
この偶然、この終わらない、つながり。
終わらないお通夜。
| 久保AB-ST元宏 | 2009/05/09 10:02 PM |
どうも、です。
おひさしぶりです。

そうそうなぜモン族だったのか、ググッて調べてしまいましたよ。なのしろモン族も知らなかったので(笑。
ベトナム戦争のときに米国に加担し、アメリカ最後の移民族だとか。いやぁ、勉強になります。

でも、民族間の深い繋がりや感謝の貢物に熱心という素朴なモン族も、アメリカに来ると郷に入れば郷に従えになっちゃうんですね。
不良グループが象徴的に見えた皮肉でした。

SF的という指摘もさすが久保さま。たしかにです。
わたし、
『変わっちまったヤツにも、変われなかったヤツにも、LOVE』
これ、好きなんです。
| いら | 2009/05/10 12:13 AM |









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