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おくりびと


納棺師(本木雅弘)の指の動きが美しい。
チェロをつまぶく指先と、ご遺体を扱う指先が同じでハッとする。
丁寧に心をこめ、慈しみ、敬う。
おくられるときには、こんな指先に身をまかせたい。
きっと、美しいメロディーに包まれるにちがいない。

ストーリーは捻りもなく、とてもシンプル。なのにズーンとくる。
たぶん誰でもがたいせつな人を思い描き「別れる」ということに畏れ震え、生を失った体を旅立たせる厳粛な営みに心が高ぶるとおもう。
三年前、わたしも母を失っている。そのときに納棺師はいなかったけれど、一族が母を取り囲み、足袋をはかせたりしたことが思い出された。そして、うねりとなって襲ってきたのは悔い。人はたいせつな人を失ったときに、必ずといってよいほど悔やむという。たいせつな人の死は、粗末にしていた「生」を教えてくれるのかも、とおもう。

わたしは納棺師を知らなかったけど、なんとなく偏見を抱いていたかもしれない。けれど、多大な偏見を吹き飛ばすほど立派な仕事であることを知って、素直に頷く。
と同時に、たいせつな人と別れることも生が誕生することも、鮭が河を上るように自然な流れだということを改めて感じさせてくれる。
山形の美しい山並み、四季折々の花々、少しのユーモアと哀しみと、別れは死だけではないということ。そして、いっぱい生きるということ。ちゃんと食べるということ。
そういう自然なことを、感謝とともにわたしたちの中に残してくれる。
そんな映画でした。

もっくん、すばらしいぃー。

2008年、日本
滝田洋二郎(監督)
本木雅弘、山崎努、広末涼子、余貴美子

・・・

一週間ほど前、甲斐の善光寺に行きました。東日本最大級の木造建築物である甲斐の善光寺。寂れていて人もまばらなのですが、とても趣がありました。
ここには日本一の鳴き龍があるのです。手を叩くと、ビ〜〜ンと広い堂の中に響き、龍がほんとうに鳴いているみたいで、気持ちが引き締まります。
本堂の細く暗い廊下を廻っていくと、もっと細くて真っ暗な階段がありました。これがあの「お戒壇廻り。」死者が廻る道、とか胎内の道とかとも言われますね。「心」の文字をかたどった真っ暗な通路を娘と手を繋いでめぐりました。
漆黒の世界で、まるで自分の体が透明になり、意識だけが鮮やかで。怖いのに、なんだか洗われるような。

ちゃんと鍵に触れることもできたので、
わたし、、、極楽浄土に行けるかもしれません(?!)

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| いら | 映画ー邦画 | 21:47 | comments(0) | - |
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