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実録・連合赤軍 あさま山荘への道程


隣で娘がすすり泣いているのを感じて「休みの日は平和なものを見つめていたい」と言っていたことを思い出し、少しすまない気持ちだった。いつも少年犯罪に向き合っているのだから休みの日ぐらいというその気持ちは解かるのに。けれど、わたしは「実録」と銘打ったこの作品は見たかったのでいつもの強引さで…。
その日、若松監督との討論会があるというので入場料は2000円。でも、その金額は高すぎることは決してなかったとおもう。
わたしが報道で得ていた情報は外側からだったけれど、それはかなり正確だったとおもうし、連合赤軍内部に視点を置いたこの映画の衝撃はかなり凄かった。

前半の連合赤軍が結成される経緯をつづった当時のニュース映像、ドキュメンタリー、閉塞感に包まれていく山岳ベースでの「自己批判」「総括」という名のリンチ、そして、あの「浅間山荘」内部の銃撃戦。
すべてが臨場感あふれていて、あの時代に何がおこっていたのか、なぜ革命に邁進せざるをえなかったのか、なぜ反権力を謳うかれらが権力に囚われていったのか、なぜ同志に手をかけたのか、ほんとうの「勇気」とはなんだったのか、大きな問題を提示してわたしたちに迫ってくる。
そして、ニクソンと毛沢東の会談を浅間山荘で初めて知るメンバーの呆気にとられた顔に、オウム事件をはじめ日本でおこっている閉塞的なできごとにも通じるものがあるのだと、知らしめているのではないかと感じた。

にしても、身震いがするほど怖く、いいようのない震えに襲われたのは山岳ベース内での総括と処刑だった。女を捨てろと声高に叫ぶ永田洋子の女の部分の醜い狡猾さがリンチを促進し、敵前逃亡を企てた経験のある森恒夫の自分の弱さを転換してせまる「総括」への厳しさの増し方。反権力、革命を謳っていたはずの二人がまるで独裁者のようになっていき、圧倒的に残酷な暴力が展開され、恐怖からただただ追随していく他のメンバー。そこには志もなにも地に落ちている。狂気に支配されているようにしかみえない。
その矛盾に満ちた必然的な流れ、それに飲み込まれていく閉塞的な図式が怖くてたまらなかった。

だからこそ、
ラストに叫ぶ加藤少年の言葉に、わたしは涙が止まらなかった。

映画の後、新宿で食事をしわたしたちは映画の話に終始したけれど、娘も観てよかったとおもっている様子でほっとする。けれど、新宿の雑踏を歩きながら、当時の新宿騒乱の映像が嘘のように感じた。

若松孝二(監督、製作)2007・日本
坂井真紀、ARATA 、地曵豪、並木愛枝、佐野史郎

JUGEMテーマ:映画

| いら | 映画ー邦画 | 17:03 | comments(2) | - |
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観ましたね、連合赤軍。しかも若松監督と討論会つきとはすごい! うらやましい!
で、どんな討論でした?

あの映画では、森、永田が強烈過ぎて、あんまり目立たなかったように思うけど坂東國男、気になる存在です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9D%82%E6%9D%B1%E5%9B%BD%E7%94%B7

この男、プロフを見ると筋金入りのようにみえます。
下山して逮捕され、その後、自殺、死刑判決になった2人に比べても、あさま山荘まで繋ぎ、逮捕されても釈放されて国外逃亡、現在も指名手配中という違い。
次に観る時は、坂東國男を追っかけて観ようと思います。配役の男優もイケメンでしたねw

死んでいるのか、生きていたらどこで何をしてるのか気になります。


| あぶらすまし | 2008/04/30 12:02 AM |
いやいや、うらやましがらせてしまったのですけど、約束の時間が過ぎてしまい討論会は見なかったんです。すんごく惜しいことをしました。は〜。
にしても凄まじかったですねぇ。
ある意味、かれらは共産化、革命を理想とし忠実に行動し、純粋だったんですね。次々と転向していくなかでその純粋さを貫いた。でも「純粋」で今の世の中は生きていけないのですよね。わたしたちは流れに迎合し、欺瞞に目をつぶり、諦めたことを封印して生きている。

油んは坂東國男を追っかけてみるんですね。経緯報告を楽しみに待ってます。
そーいえば、ちょうど映画を観た夜、ニュース23で「連合赤軍」のことをやってましたね。途中から見たんですけど、加藤少年が(すでに55歳でしたけど)出ていました。きっといままで公安につきまとわれての人生だったのでしょう。環境問題に立ち向かって活動をしているようでした。強い人だなぁーとおもいます。

あぁ…でもこの映画を、あの時代をどう受け止めたらいいのかなぁ。
まったく総括できてません。
| いら | 2008/04/30 9:21 PM |









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