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ラスト・コーション


アン・リー監督、トニー・レオン、そして、レディースデー
それだけで、シネコンのプレミアシートは寂しい女たちで満席なんである。
なんて(笑。15分前に行ったのに、いや、ほんとーに満席で、前から二番目という最悪の席だったのだ。

まぁ、それはいいとしても、前半は、冷徹でシャープな親日家の政府高官の役柄とトニーとがどーしても結びつかなかった。トニーといえば、眉の寄せ具合、瞬きひとつ、目の光、そして頬の動かし方ひとつでオーラが流出してしまうお方である。体を張ってここまで、、、と思わなくも無いけれど、混沌とした世界の中での葛藤と孤独感を演じられるのはトニーだからこそなのかも。
それにしても、タン・ウェイという女優さんの女優魂は賞賛に値する。
ほんとーに凄い。

1942年、日本軍占領下の上海。
映画好きのふつうの女子大生が抗日派の大学生に惹かれたことで抗日運動に走る。愛国心という名のもとに、彼女に課せられた使命は親日家特務機関ボスを色仕掛けで暗殺するというもの。
嘘から始まった誘惑、性愛。男も女も引き戻せない荒波に飲み込まれていく。

話題のシーンは濃密で、まるで混沌とした世界を壊し真実を掴みたいと切望するかのようで、苦しく激しくせつない。変化していく彼女の姿に言いようの無いものが胸にせまり、痛々しさと同時に、この先どうなるのかと胸を突く。
そして、愛国心とか、使命感とかが頭の中でぐるぐると渦巻いていた。

ネタばれするわけにはいかないので、これ以上は書けないけれど、結末は「ブロークバック・マウンテン」を彷彿とさせる。残された一枚の写真と同じように残されたもの。それは形がないけれど胸に焼け焦げを作る。

さて、頻繁に出てくる麻雀シーン。中国のご婦人は麻雀がお好きなのだろうか、と勘ぐりつつ流して観ていたけれど、麻雀は駆け引きの戦い。相手を見破ろうとする視線の鋭さこそが、この映画の空気感を盛り上げているのかもしれない。
あ、、、久々に麻雀やりたいなー(笑。

2007年 中国/米
アン・リー(監督)
トニー・レオン、タン・ウェイ、ワン・リーホン、ジョアン・チェン

JUGEMテーマ:映画


| いら | 映画ーら | 18:51 | comments(2) | trackbacks(0) |
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おっ、観ましたねぇ〜♪
先、こされちゃった(笑)。
私も、「寂しい女たち」の間に埋もれに行きたい〜(?)、です。

それにしても、いらさんの映画評、「いい」とか「ダメ」とか明記しないのに、ちゃんと映画の匂いを伝えておりますな。
さすがでございます〜。
| 久保AB−ST元宏 | 2008/02/13 10:29 PM |
劇場に着くぎりぎりまで「アメリカン・ギャングスター」と迷っていたんですけど、2本観る体力は無いしで、最終切り札はセクシー男優でした。うふふ。いつもながらミーハーでございます(笑。
アメ・ギャグは次回のお楽しみということで。

話題のシーンですが、観終わってしまえば、それほどエロとはおもいませんでしたよ。
とにかく、せつなくて、せつなすぎて。

上海の映像がとてもいいんです。近いうちにぜひご賞味くださいませね。
| いら | 2008/02/13 11:06 PM |









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