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ブロークン・フラワーズ

 
ちょっとお茶目なくたびれ中年男といったら、やっぱりビル・マーレイだと確信しちゃう。あのポーカーフェイスだけで濃くのある味を出すのだからさすが。
しかもお洒落なジャームッシュのスパイスが加えられ、「ロスト・イン・トランスレーション」よりもリアルな「中年男の視線」を女性たちに教えてくれるのです(ちがうって!・笑)

差出人不明のピンクの手紙がかつてプレーボーイだったドン・ジョンストン(ドン・ファンのドン・ジョンソンのもじり?)のもとに届く。それには「あなたには隠し子がいます。19歳です」と綴られていた。彼はおせっかい子沢山の隣人に乗せられて、20年前に関係があった女性たちにピンクの花束を抱えて会いにいくというロード・ムービー。

ところが、母親であるはずの女性がいったい誰だかわからない。迎え撃つ女たち4人(超豪華メンバー)は「今」をしっかり生きていて(しっかし、中年女性のパターン化が上手い!)過去の男にさほど興味もしめさないのだ。過去の女たちをみるドンの目も腐った魚のように空虚。けれど女性にプレゼントしたものはしっかり覚えてるのね。(なるほど!)それに、秘書の太腿とか空港での女性の足とか中年男らしく(?)はずさないのね(笑。
さてさて、
ところが「父親探しの旅にでているらしい19歳の息子」への想いだけは違う。なにしろ今の自分を求めているのである。それがドンを熱くさせる。それらしき男の子を見ると顔つきが変わるし、背筋も伸びちゃう。たぶん息子は自分に似てかっこいい、みたいな妄想が風船みたいにふくらむ。駅でみかけた旅する男の子にはサンドイッチをおごり、哲学的な臭い言葉も口から出てしまう。現実は車ですれ違った目つきの悪い青年かもしれないけど…(マーレイの実の息子らしいが)

どんなドン・ファンも中年になると女よりも自分の遺伝子に夢中になる!という教訓みたいだった(ちがうって!・笑。

結末は見えないけれど、あのぐるぐると彼を中心に回る映像はじつはシングル中年になった男の戸惑いみたいなものを表しているのかもしれないな、と思わせる。女だからわからないけど。

にしても、ジャームッシュ監督は自分の趣味をさりげなく投入するところが可笑しい。たしか「ブルー・イン・ザ・フェイス」では禁煙すると言っていたよーな気がしたけれど、マリファナはいいらしい。たぶんだけど、ジャージーをこよなく愛し、人参は嫌いなのだろう(笑。
そして、中年のおじさまを一番ほろりとさせる花屋の娘の名前は、ニール・ヤングの歌にでてくる理想の女性名ときた。な〜るほど。
| いら | 映画ーは | 23:08 | comments(2) | - |
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おひさしぶりです。

まだ中年と呼ばれるには若すぎるからなのか、プレイボーイには縁がなかったからかは分かりませんが、僕は「実の息子が今の自分を求めている」ということに対して、熱くなる感覚が分からなかったんですよね。

でも、いらさんの「どんなドン・ファンも中年になると女よりも自分の遺伝子に夢中になる!」という一文を読んで、「なるほど、そういうことなのか」と膝を叩きました(死語?)。

自分の遺伝子に夢中になるってちょっとナルシズムを感じますが、生物学的には極めて正しい態度なんではないかと。
| 竹島ルイ | 2006/11/29 2:26 PM |
おひさしぃ〜。
コメントありがとうです。

自分の遺伝子に夢中になるってやっぱり男の本能だとおもうのですよ。オレさまの優秀な遺伝子を残したい。そのためには若く健康な女性が必要である!とねっ(笑。

がんばってくださいましね。モテ系のルイどの!
| いら | 2006/11/30 12:18 AM |









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