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酔っぱらった馬の時間
国を持たないグルド人は密輸で生計を立てている。

子供達は歌を唄う。それは過酷な労働によって歳とっちゃうよ,みたいな内容。その内容通り子供達は体を張って密輸によって金を得る。

5人兄妹の長兄アヨブは母もなくし父も地雷で失ってから,学校をあきらめ一家の大黒柱になる。
わたしは先日みた「誰も知らない」の優弥くんの姿が浮かんだのだけど,やっぱりモノで溢れた日本の子供とは比較できるレベルではないのかもしれない。かれらの唯一の贅沢品は一冊のノートであるし,過酷な状況は比べようもない。けれど兄妹愛に溢れた姿は重なるし,それは真っ白な雪よりも美しいのだ。

ただ,働かなくては生きていけないグルド人の子供は目が違う。迷いのない目の力。わたしの見慣れた子供の目とは遠すぎて,複雑な思いが押し寄せた。

イランとイラクの国境境には,誰かれかまわず乱射する警備兵がいて,一面の雪景色の下には地雷も埋まっている。アヨブはオトナ達に混じり国境までタイヤを運ぶ仕事を得る。厳寒に負けないよう馬には酒を飲ませ,タイヤを担がす。もちろん密輸であるから命をかけた危険な仕事だ。

ある日,意を決して,不治の病に冒された弟に手術を受けさすため,嫁に行かされた姉と引き替えに得た騾馬を売ろうと国境を越えようとするのだ。

映像は国境を越えたところで突然終わる。

誰でもがその先にある難解さに雪を見つめてしまうだろう。
わたしもその先を祈らずにはいられなく,エンドロールを観ていた。
| いら | 映画ーや | 19:22 | comments(0) | trackbacks(0) |
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