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ある子供

ダルテンヌ兄弟の作品を見ていると
「赦し」を強く感じる。
「息子のまなざし」では子供を殺された教務官が更正施設にやってきた犯人の少年を赦すこと。「ロゼッタ」でも職業を得るために裏切った恋人を赦す青年がいた。そして「ある子供」では自分の子供を売り飛ばそうとした夫を赦そうとする妻。

体をずたずたにされるほど傷をつけられた相手を赦す、というのは簡単なことではない。犯罪に巻き込まれ愛する人を奪われたり、信頼していた人から滅多切りにされるほど裏切られたり、無差別に爆弾を落とされ子供を殺されたりするのを見ていると、世の中は「赦す」でかたずけられないことがたくさんある。そこを目をつぶって「神」のような気持ちで、と簡単にはいかないものだ。

でも、監督は魔法の杖を持っているらしい。すごくショックだけど、一振りで変えてしまうのだ。たった一瞬の心の触れ合いから「赦し」を作り出してしまう。生まれ変わったような心が透けて見えるからと素直に頷きたい気持ちにさせられてしまう。たしかに子供を売り買いして金を得ようとするオトナ達ほどブリュノは腐ってはいない。彼らを見てブリュノはたいせつな鍵を握り締めたはず。
でも、でもである。
この鮮やかに胸に響くものを、まだまだ言葉で表しきれない。


日本には「子供を授からない親のために」という名目で赤ちゃんを斡旋する団体があるという。合法という名のもとに活動する団体であっても、金が絡んでいることは間違いないらしい。「ある子供」に出てくる非合法な人身売買の斡旋業者とどこが違うのだろうか、とおもう。
そして、目が揺らぐこともなく、鼻がふくらむこともなく、もちろん顔の筋肉も動くことなく嘘をつくことができる「人」を作り出してしまう原因、関係、社会。映画ではその部分は伏せられているけれど、わたしは、監督から差し出された問題意識なのかもしれない、とおもった。
| いら | 映画ーあ | 23:34 | comments(2) | trackbacks(0) |
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最後のコーヒーの温かみが伝わって来るかのようでしたよね。。

ブリュノの働かない理由
「クズ共と一緒はいやだ」
というセリフに、隣で観ていた相方は
「お前がクズだろがー」
と野次っていましたので、そっと
「こいつが子供なんだよ」
と囁いてみました。

「勘弁」らしい・・
背筋が正されます。さ。。就活就活
| 163 | 2006/08/01 3:07 AM |
ひさしぶり。
ピロミィくんのレヴュー、さっき読んできましたよ。「大人からの贈り物」にぐっ!ときちゃいました。「クラッシュ」も熱いねっ。

ブリュノは「子供」にしては嘘が巧妙、「大人」にしては行動が曖昧。いかに人と向き合うか、向き合えない社会を作り出した大人への警笛も含まれているのかもしれませんね。
でも、これからに希望の持てるラストでほっとしました。

就活、がんばってね。ピロミィくんの凄い面を見出してくれるところが、絶対あるはず。そう信じてますから。
| いら | 2006/08/01 12:13 PM |









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