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ジャーヘッド

ジャーヘッドとはポットジャーのような形の頭のこと。頭が空っぽな海兵隊員という意味も含んでいるらしい。彼らが毎日砂漠で大量に水を飲むシーンがあるのだけど、まるで空っぽなポットに水を詰めこんでいるようで、ひとり受けてしまった。なんとみごとにぴったりすぎるタイトルでしょう。

「ジャーヘッド」は湾岸戦争に赴きながらも、出撃の機会を与えられる事の無かった海軍兵の話だ。映画「地獄の黙示録」が士気を高めるのに使われていることに驚いたけど、訓練の厳しさに比べて実際の戦場はただその日を「待つ」だけの日々。若い兵士たちは退屈さでフラストレーションが溜まる一方で、士気は狂乱という形に変化していってしまう。そして、いざ戦いが始まれば油にまみれるばかりで、一発の発砲も許されないのだ。

そういう兵士の心情をさすが「アメビュー」のサム・メンデス監督、たんたんとドライに綴っている。戦争ドラマであるのにかかわらず、生きるか死ぬかという悲鳴が見えない。黒焦げの死体も乾いていて生々しさがない。なんだか空っぽなジャーを覗いている感じだ。湾岸戦争の特異性もあるかもしれないけど、今までの戦争映画とはずいぶん違う人間ドラマだ。
だからこそ、砂を吐く夢、油にまみれた馬など、びくっとするシーンが胸に残る。アメリカ社会が作り出した人間性やハイテク戦争が浮き彫りにされている。

「ドニー・ダーコ」のジェイク・ギレンホール(たくましく成長したのねぇ〜)は自ら志願し、デカプリオを蹴ってこの役を掴んだらしい。ぴったりはまっていて、これからも注目の俳優さんです。砂漠の映像もきれいだし、サントラもとてもいい。
にしても、劇場はたった5人。エンドロールまで見ていたのはわたしひとりでした。飛び交う言葉が凄く下品だけど(笑)、いい映画です。

2005年米
サム・メンデス監督
ジェイク・ギレンホール、ピーター・サースガード、ジェイミー・フォックス、ルーカス・ブラック、クリス・クーパー

| いら | 映画ーさ | 22:46 | comments(2) | trackbacks(0) |
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なるへそ。
実は明日から始まる私の映画館ウィークのリストにこの映画も入っていたんですが、残念ながら次点でした(笑)。
ちなみに、次点の次点は『フライトプラン』。

1990年、アカバでイスラエル兵に捕まったり、宿泊したテルアビブのホテルの裏の砂浜で爆弾テロがあったりした私のパレスチナ旅行から帰国した日、フセインちゃんがクェートに進攻して湾岸戦争が始まりました。
そんな意味(?)からも気になる映画ですね。
1991年のアメリカとソマリアの地上戦をリドリー・スコット監督が描いた『『ブラックホーク・ダウン』は、意外とコジンマリしてはいたけれど、なかなか彼らしい作品だったけど、アメリカって国はベトナム戦争直後の『タクシー・ドライヴァー』や『地獄の黙示録』のように近過去の戦争をすぐに題材にすることによって、何かの蕩尽をしているかのような印象もありす・くーぱー。
http://www.geocities.jp/kyouhanshinbun/palestine.htm#apocalypse-now
| 久保AB−ST元宏 | 2006/02/18 12:07 AM |
ほっそりした久保どのの写真をながめつつ日記よみましたです。いやいや危ない時期に危ないところに行ってたんですねー。長髪日本人はすべからく岡本公三に見えるという件にうけてしまいましたよ。でも無事でなにより。
そういう意味(?)でも、ぜひ「ジャーヘッド」をミロのビーナス(無理があるなぁ)

「ジャーヘッド」の中で、湾岸戦争はすべてが速すぎて、銃を構えているうちに戦争は彼方へいってしまう、みたいなセリフがあったのですけど、人とハイテクのズレはどんどん開いていくみたいな感じでした。ある意味怖いけど、そう表現できるアメリカは男前なところがあるなぁとおもっちゃいます。世界を食い荒らす国ですけど(笑。
| いら | 2006/02/18 11:51 PM |









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