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やさしくキスをして

やはり社会派映像作家ケン・ローチ。
タイトルの甘さが示しているようにラブストーリーであるのに、
シビアな問題を提示されてガツンとくる作品だ。

スコットランドのグラスゴー。
カソリック系高校に勤める音楽教師ロシーンは、教え子の兄でパキスタン移民の青年カシムと愛しあう。カシムはDJをしていてクラブのオーナーになることを夢みていた。共通するのは音楽。音楽はいい。そこに垣根はまったく無い。
けれど、お互いの宗教、家族となると根強い相違点が立ちふさがる。イギリスは移民大国だ。移民の2世も増えている。移民同士が知り合うことはふつうにあるだろうけど、恋を成就するとなると簡単ではないと映像は語ってくる。

傲慢なカソリックの司祭と敬虔なイスラム教徒であるカシムの両親の姿はかなり強烈だった。いつの時代なのか!とつっこみを入れたくなるほどムカついてしまったのだけど、これが現実なのだろう。そう思うと哀しくなる。異宗教の引き起こす戦いの根深さは未来まで続くのかもしれないと暗澹たる気持ちにもなる。ロシーンが生徒たちに「奇妙な果実」の映像と音楽も聞かせるシーンがあるけれど、差別も然りなのだ。

さて、二人はハードルを乗り越える。とにかく乗り越えて愛し合う。やさしくキスをする。けれど愛の言葉は宙に分散していくよう。ケン・ローチのシビアな視線は、その先を見せてくれない。
| いら | 映画ーや | 19:32 | comments(0) | trackbacks(0) |
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