annex irabako

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ブラックスワン



痛い映画だった。

ナタリー・ポートマンのバレーを踊る美しさにはとりこにさせられるし、優等生の彼女が情熱的な黒鳥になりきれない苦しさが胸をしめつける。されど、彼女が徐々に壊れ、凄みを増していくさまはまるで肌の薄皮をはぐごとき痛く、凄みがあって、見ている観客が一息つけるシーンが無いほどだ。
とくに、彼女が白鳥から黒鳥に目覚めるシーン。
くるくる周りながら黒い羽を増やし、舞台袖に向かう姿は
ぞくぞくするほど凄かった。

しかし、、すべての背景にあるのものが母と娘の関係。
自傷行為、妄想など、過度な親子関係が引き起こす傷がつきささってくる。
ここがとにかく私には痛い。
私自身、娘に対してだいじょうぶだろうか、と怖くもなった。

にしても、すさまじ心理描写です。

ところで、エンド・ロールで発見したウィノナ・ライダーの名前。
落ちぶれたダンサーだったのね。びっくりでした。

| いら | 映画ーは | 21:46 | comments(0) | - |
母なる証明
 数少ないDVD観賞で、
ゴツンゴツンときたのは、やはりボン・ジュノ監督。

美しくも醜く、
純粋であるのに不純で、
なんと母というのは矛盾に満ちていて
愚かなのでしょう。

自分は映画の中の母とは違うと否定しつつも、
否定しきれない闇。

怖い部分を抉り出す凄さに
唖然でした。
凄い!
| いら | 映画ーは | 01:52 | comments(0) | - |
パンズ・ラビリンス


圧倒的な映像美なのにグロすぎて怖かった。
きっと劇場の大画面で見ていたならば二三日はうなされていたとおもう。
いや、負け惜しみでなく(!?。

現実と幻想の世界が同時進行し、ところどころ接点があるけれど、幻想世界というのは現実があって生まれるものだとしみじみおもう。
と、同時にこの映画は独裁政治の重苦しい恐怖の空気をいやというほど体感させられる。

大樹を枯らし胡坐をかいた巨大な蛙は、ファシズムの中で甘い汁を吸う富裕層だろうか。手のひらに目のある怪物は、ときに甘い罠をしかけ、国民を貪り食う悪魔(フランコ)だろうか。
少女は三つの試練を突破することで、平和な世界に行けると知らされる。というか、たぶん自ら知るのだけれど、キーになるアイテムは神話の世界から生まれてきたのかもしれないし、キリスト教の影響も濃厚なのだろう。けれど、少女が自ら性と向き合う年齢であることを考えるに、このグロさは奇妙に絡み合うのだから複雑な気持ちにもなった。

第三の試練はやはり自分の血だった。
純粋に平和を希求する心が流す血が、世界を自らを救うということ。
弟は未来なのだから。
初めて流す血は生まれ変わるということだから。
それしかない…。

JUGEMテーマ:映画


| いら | 映画ーは | 11:09 | comments(0) | - |
ブラッド・ダイヤモンド


わたしはたぶん宝石に興味が薄い方だとおもう。
それでもいくつか持っているわけで、ダイヤは母の形見の一個だけ。
この映画を観たあとにそのダイヤの指輪を見るのが怖い気がする。

知らなかった。
一粒のダイヤにはアフリカの人々の血と涙がつまっているということ。
たぶんイランの石油もおなじようなもの。資源の豊かなところには必ず血が流れ、先進国が食い物にする。
知らなかった…。
映画はときどき無知なわたしを厳しく叩きのめす。

ストーリーは虚構であるとはいえ、事実はきっちり含まれているのだとおもう。復讐できないように手を切り落とすこと。さらわれた少年が洗脳されて革命軍にされること、そして、ダイヤが政府や革命軍の武器の資金になること。
ショックだ。
相対立する者どうしが歩み寄るという感動を与えてくれるものの、
煌びやかなダイヤをかんたんに目にすることが多いだけに
複雑な気持ちになった。この一粒のダイヤに何人の命が…と。

レオ様はあまり好きではなかったけれど、凄くよかったです。
| いら | 映画ーは | 23:53 | comments(2) | trackbacks(0) |
ボビー


映画でこんなに泣いたのも久しぶり。
映画のデキがうんぬんとかは問題ではない。いや、1968年当時の人々が抱えていた問題や向いていた方向が淡々と描かれていて、よかったとおもう。

でも、涙が次々とあふれてきたのはラスト10分間に流れるロバート・F・ケネディ上院議員のスピーチのせいだった。決して、その時代だけにとどまることのない、今の時代だからこそ浮き上がってくるすばらしいメッセージ。崇高にして真摯で無欲で…、と言葉を探れないけれど、心が洗われる感じ。
これを聞けば、ロバート・F・ケネディに生きてほしかった、もしも生きていたら、と誰でもが想像するだろうとおもう。

ロバート・F・ケネディの暗殺は、兄に次いで弟までも…と当時わたしもおもったし、呪われた家族みたいな番組も見た記憶がある。けれど、ボビーがアメリカの希望と呼ばれ、多くの人々に支持され愛された理由がこのスピーチで、やっとストーンとおちてきたのだった。たぶん、もう一度観ても、感動して泣いてしまう。

アンソニー・ホプキンスはじめ、豪華キャストが22人。そして、ボビーは本人の映像が使われていました。
エミリオ・エステヴェス監督・脚本。
| いら | 映画ーは | 00:37 | comments(2) | trackbacks(0) |
ボルベール(帰郷)


アルモドバル監督描く女性はあでやかで、強く満開の花のようだ。
たとえ男を惑わす東風のあおりをまともに受けても、したたかに母として女として咲きほこる。
それがまぶしい。
そーいえば、オゾン監督の「八人の女たち」も殺人があったとしてもあでやかで強く女らしさを失わなかった。ホモ男性の理想像なのか、とかんぐってしまうのよ(笑。


「ボルベール」はアルモドバル監督らしく色彩が豊かで、とくに赤色が印象的。車、服、そして血の赤。燃えさかる赤が女性たちの中にも見えるかのよう。
この極彩色だけでも2時間たっぷり酔わせてくれるのだけど、なんといってもペネロペに目が奪われた。彼女の作品をあまり見たことがなかったのだけど線が細く可憐なイメージはいずこへ…「ボルベール」の彼女がペネロペの真の姿であると断言したくなるほど、美しくて魅力的!ソフィア・ローレンのような迫力。執拗にペネロペを嘗め回す(笑)カメラによって、女でありながらため息がもれたのでした。

さて、ストーリー。これが過激で重いのにかかわらず、それらを払拭するような軽快さで淡々としているのです。哀しみを底辺に置きながら「ママのおならの匂いがする」なんていう奇抜なセリフで滑稽さを醸しつつ、生々しい「生」を感じさせるわけで、このテーマで他の監督が描いたらまったく180度違うどろどろとしたドラマチックなストーリーになったとおもう。

女はいくつになっても、母であり娘であり女である。
それを描ききった監督の女への憧憬、畏怖、賞賛を感じた映画でした。

にしても、スペインの女たちの熱烈なキスの音!
すさまじかったなぁ(笑。

2006年・スペイン
| いら | 映画ーは | 22:50 | comments(2) | trackbacks(0) |
バベル


繋がらないものが描かれているはずなのに、
映画を観てから三日目。繋がっているものが温度を持って心に残っている。
銃を折る少年。
幼子を守る乳母。
妻を介助する夫。
裸の娘を抱く父。
そして、金はいらないと言う男。

皮肉にも「バベル」がモロッコ、アメリカ、メキシコ、日本を繋ぐものは銃だった。
まるで銃は人の愚かさを知らしめるための神の下した罪のよう。その銃が残酷にも世界を点で繋いでいく。



貧しく素朴な国、モロッコ。
銃の威力に半信半疑な少年が引き金をひいてしまう。まったく悪意など無い。事の重大ささえ解らない素朴な生活の果ての悲劇がおこってしまう。
豊かな国から差別される貧しいメキシコ。
危険な国と差別されても、かれらにとっては天国。陽気なメキシコでは歓喜の印として空に銃が放たれる。
素朴な顔、陽気な顔。彼らにとって銃は何なのだろう。銃は豊かさを得る道具なのだろうか。
そして、豊かな国、アメリカ、日本。
すでに銃王国となってしまったアメリカ。自分の身を守るために疑心暗鬼になり、差別、傲慢、自己中。なのに豊かさゆえの不安がかれらを覆う。満たされない顔、顔。
つぎに銃規制がされているものの日本はどうであろうと、映画は語ってくる。アメリカのように民族間の差別はないものの差別は歴然と見え隠れしているし、平和という名のもとに快楽を求める日本の若者の顔が不気味すぎる。かれらは群れることで何かができる。銃を手にしたら…。



この映画の中でわたしが印象的だったのはやはり日本のチエコ。
チエコが「ママはベランダから飛び降りたの」と語る嘘が重い。
銃が無くても人を殺してしまうものがあるということ。
まるで銃で撃たれたかのように痛かった。

人が神に近ずこうとバベルの塔を作ったように、人は愚かなことをしてしまう動物。
でも、顧みるということができるのも人だ。
この映画が痛いのにもかかわらず、すとーんと落ちてくる温かさを、
わたしは信じたいとおもった。

書きたいことの半分も書けてないゴミのような駄文でお恥ずかしきなんですが(写真でごまかしてます)とにかく、すばらしい映画でした。
評判どうりに菊池凛子さんの存在感が凄いですし、モロッコの少年の目も忘れられません。そして、二階堂智という男優さんに要チェックでしょう(笑。

アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ (監督)
ブラッド・ピット、ケイト・ブランシェット、ガエル・ガルシア・ベルナル、役所広司、菊池凛子、アドリアナ・バラッザ、二階堂智
| いら | 映画ーは | 20:00 | comments(2) | trackbacks(0) |
プラダを着た悪魔


マーク・ジェイコブのバックもいいけど、靴がかわいい。
CKならちょぴっと手が届くけど、プラダは無理。
バナリパは趣味じゃないなぁ。
あんなピンヒールの靴で駆けれるわけないじゃん、
な〜んてぶつぶつ言いながら観ていた「プラダを着た悪魔」
目はぞんぶんに楽しませてくれたけど、トップファッション誌のアシスタントで、あんなにブランド品を次々と買えるものなんだろうか、と下世話なつっこみも(笑。

にしても、メリル・ストリープの鼻にかけた声に妙な感心をしつつ、彼女のナイフのような視線にさすが!さすがの貫禄と目が奪われる。でも、あんな上司はごかんべん!そー思いつつも「トップの仕事ができる女」だけに許された数限りないわがまま、画策、洞察、、、はなんとなく納得してしまう。

わたしも女だらけの職場で、美女でわがまま放題の上司がいるけれど、ただわが身かわいさで怒っているだけの底の浅いおばさん。たいした違いであった。
| いら | 映画ーは | 10:44 | comments(3) | trackbacks(0) |
フラガール


気丈だなぁ〜彼女たち!
新しいことをやりとげる、というのは気が強くなくっちゃできない。
やっと観れた「フラガール」は変なところで感動してしまった。

ベタな内容なので、スポコンものを観終わった後の爽やかな涙は絶えずほとばしり出てたし、影響受けやすい体質なので、フラやりたいと観終わった後に腰を振り回してもいた。けど、ハワイアンセンターの建築過程やリストラされていく男たちの苦悩が薄いような気がして、甘い飴を舐めているだけのような感じもした。
でも、これはこれでよかったとおもう。
富司純子の硬派な母親っぷりは存在感大だし、松雪泰子や蒼井優のダンスシーンは手放しに感動。けど、わたしって、しずちゃんのところで笑えない体質で。
性格に問題ありなのかしら。悩む…。

まぁ〜休日の午後、爽やかな感動を味わえて、
笑顔で夕飯つくりに励めそう、そんな気分になれてGOODでした。
| いら | 映画ーは | 17:32 | comments(0) | trackbacks(0) |
プルートで朝食を


やっと、やっと!観たぞ、という感だった。
北アイルランド、激動の70年代を背景に、なんと軽やかなこと!
重く暗い時代の上をさらりと駆け巡る一陣のそよ風を感じるよう。

先に「麦の穂を揺らす風」を先に観ていたわたしにはキトゥン(キリアン・マーフィー)の美しさにび、びっくり。かつての女装の男優にこれほど愛らしく変身した人は見たことがない。まるで小鳥のように軽やかで、捨て子という生い立ちやIRAの爆弾テロ、友人の死を受け入れ、キュートさを失わない天使のようなのだ。彼のふりまく明るさが軽やかなそよ風だったことはまちがいない。

それに前知識ゼロであったわたしには、懐かしきミュージックが盛りだくさんで心踊った。初めのシュガー・ベイビー・ラヴからウキウキ。ハリー・ニルソンやクリス・クリストファーソン、ダスティ・スプリングフィールド。キトゥンのように胸キューンだったかもしれない。ブライアン・フェリーは出演しているしね。

シンケン、シリアスに生きている時代にキトゥンの生き方は逆行しているけれど、羨むことも憎むこともないそのふんわりとした生き方を、じつは人々が求めているものなのかも、とおもう。だから会う人々は彼に惹かれ、観ているわたしたちも彼にひきつけられてしまう。
冥王星で朝食をのんびり頂く、そんな素敵な夢を与えてくれる映画だった。
にしても、サントラがほしいなぁ〜。

アイルランド/イギリス
ニール・ジョーダン(監督・脚本)
キリアン・マーフィー、リーアム・ニーソン、ルース・ネッガ、スティーヴン・レイ、ブレンダン・グリーソン、イアン・ハート
| いら | 映画ーは | 01:21 | comments(4) | trackbacks(0) |
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