annex irabako

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チェンジリング
今日、東京は初雪。
職場の食堂は8Fの大きなガラス張りなのだけど、そこから眺める光景の美しいこと。やっぱり雪はいいなぁ。
体の奥の方から白くなるみたい。


数日前に「チェンジリング」を観賞しました。

コマーシャルを見ていた限りでは、秘密や陰謀のあるサスペンスに違いないと好奇心が先にたっていたけれど、1928年代当時を丁寧に再現させた映像のリアルさにぐんぐん引き込まれて、息子を失なった母親の母親としての当たり前の強さに移入すると同時に、ロス市警の腐敗ぶり、権力の恐ろしさを見せ付けられ、怒りがふつふつと沸いてくるストーリーでした。
とくに精神病院のくだりの凄まじさは嫌悪!嫌悪!

けれど、失望、悲嘆に織り交ぜるように権力に立ち向かう善良な人々、神父だったり弁護士だったり、腐ってない刑事もいて、反骨精神に胸がすーっと。

ストーリーに奇想天外な捻りがあるわけでなく普遍的ですらあるのだけど、淡々と、真っ直ぐにブレることなく希望を感じさせるとこなど、やはりクリント・イーストウッド監督作品だからかもしれない、と。

しかし、子供を取り替えるなどと稚拙すぎることをやってのけられるなど、ロス市警のお粗末さには驚きますね。
母親が我子を間違えるなど、ありえるはずがないのに。
これ、実話でした。
怖いです。


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| いら | 映画ーた | 21:38 | comments(2) | - |
ダージリン急行


インドというとスピリチュアルな感じがする。行ったことはないのだけれど、若かりし頃の知人でインドに魅せられ、帰ってこなかった人もいるし、大沢たかお主演の沢木耕太郎「深夜特急」の映像、藤原新也の写真も影響しているのかも。
それに、わたしのように心の底に泥を抱えている(?)ものには、ちょっぴり怖く(笑。

けれど、ウェス・アンダーソン的インドは、
ばかばかしいほど楽しいスピリチュアルワールド!

ビル・マレーのだるそうな顔を焼き付けられたときから、いっきにウェス・アンダーソンの世界に引き込まれ、3兄弟の長男は「心の旅だ!」と、ことごとく言うのですが、やたらうなずいてしまい、同じ乗客になってしまうのです。

おちゃめなダージリン急行列車、カッコいいマーク・ジェイコブスのスーツケース!カメラがくるりと回転して魅せてくれる光景。やっぱり車は牛さんを避けるのだ、なんて感心して(笑。そして、わたしの日常とかけ離れた原風景というか、まったく違う心もように、不思議となごむのです。
3兄弟はそれぞれ、わたしたちと同じく心の傷を抱えているし、要領のいいずるさも持ち合わせている。とっても人間臭いし、ほんとうはシリアスな内容なのに、おちゃめな風味がゆるゆる感をそこなわせないしね。


ウェス・アンダーソン風インドマジックはさすがです。
やってくれます。
旅の終わりには不思議な爽快感。

2007年・米
ウェス・アンダーソン(監督)
オーウェン・ウィルソン、エイドリアン・ブロディ、ジェイソン・シュワルツマン、アンジェリカ・ヒューストン
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| いら | 映画ーた | 18:59 | comments(0) | - |
ダークナイト


ヒース・レジャー(ジョーカー)がパトカーの窓から身を乗り出し空を見上げるシーンが脳裏に焼きついている。もちろん笑い声もこだましている。
「さぁ〜これからがゲームのはじまりだ。はっ、はっ、はっ!」と。

わたしは「バットマン」がそれほど、というかほとんど興味が無かった。アメコミ?うん?みたいな感じで。もちろん「バットマン・ビギンズ」も未見なんです。でも、ヒースの最後の作品、しかもそれが鳥肌ものというので劇場に向かったわけでした。
び、びっくりでした。あなどっていました。悪、いや悪魔そのもになりきったヒースの凄い演技は「狂ってる・・・」とつぶやきつつも賞賛の声をあげそうになるくらい輝いていて、死など恐れない不気味さながらも胸に焼きついて、どーしたらいいものかと困惑気味で。

ストーリーは、悪がはびこるゴッサムシティでバットマンが悪をやっつける、みたいな勧善懲悪ものだけでなく、善悪の境目、正義、幻想、エゴと人間の光と影をつぶさに盛りこんだドラマ。圧巻です。
バットマンが無敵な超人でなく、ちゃんと傷を負う人間で、苦悩する人であることも興味深く、お金持ちだからこそ重装備ができること最新のハイテク技術を駆使できることも発見でした(遅い!・笑)さすがアメリカのヒーロー、ランボルギーニが地味すぎる車というくらい金持ちだったなんて・・・と。

とにかく、爆破とカーチェイス、クラッシュと、人が次々と死に、地獄絵と化したゴッサムシティ。ストーリーは二転三転と猛スピードで展開し目が釘付けになるなかで、あの二隻の船のシーンだけは胸がどきどき、涙がこぼれていました。ジョーカーの誤算は人の善の部分だったという救い。

でもラスト、バットマンの寂しげな後姿はそんな単純でない世の中を示しているのでしょうか?なぜ彼はジョーカーを殺せなかったのでしょうか?そして、ストーリーはアメリカの姿を投影しているのでしょうか?
なぜ?なぜ?は残りつつも(頭悪し!・笑)、
エンドロールで「ヒース・レジャーに捧ぐ」の文字に
再度胸がしめつけられたのでした。

2008年/米
監督・脚本 クリストファー・ノーラン
クリスチャン・ベール、ヒース・レジャー、アーロン・エッカート、マギー・ギレンホール、ゲイリー・オールドマン、マイケル・ケイン、モーガン・フリーマン
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| いら | 映画ーた | 21:30 | comments(2) | - |
つぐない


やっと「つぐない」を観賞。
レディースディのせいか恋を夢見る女性で劇場は満杯。

「プライドと偏見」好きには予想どおりの映像、美術、演出!加えて斬新な音楽に魅了され、ひさびさに極上のイギリス恋愛映画を堪能した感じだ。

13歳の多感な少女のおもいこみと誤解が姉(セシーリア)の恋愛を悲劇に変えてしまう、というストーリー。
おもいこみの映像の後に誤解とわかる映像がたたみこまれ、観ているものは悲劇の匂いを感じ取っていく、という演出。加えて、冒頭からラストまで響くタイプライターの音で少女の「つぐない」の気持ちが打ち込まれていくというしかけ。
ラストに明かされる小説家となったかつての少女の口から出た言葉に、わたしはもやもやとしてしまうと同時に、過剰な蜂の羽音が彼女の気持ちを表していることや、池、噴水、バス、海などの水にまつわる映像に彼女の渇きみたいなものを感じてうなずいてしまうものがあった。

にしても、恋がはじまる映像はすばらしい。わたしはいつのまにか時空をはるかに超えた位置にいたかもしれない(笑。
オペラのアリアのレコードをかけながら、噴水での非礼を謝ろうと何度も手紙を書き直すロビー、ディナーのために美しく装い、物憂げに煙草をすいながら鏡をみつめるセシーリア。それぞれの部屋にいる映像が交互にかぶさりあい、お互いに想いを寄せる大写しの表情が柔らかく喜びに溢れていく流れは、ほんと!どきどきする。
役者のうまさもあるけれど、これぞ映像の妙技!
うっとりと釘付けになってしまったのでした。

2007年・英
ジョー・ライト (監督)
イアン・マキューアン (原作)
キーラ・ナイトレイ、ジェイムズ・マカヴォイ、シーアシャ・ローナン、 ロモーラ・ガライ、ヴァネッサ・レッドグレイヴ

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| いら | 映画ーた | 19:44 | comments(0) | - |
ダブリンの街角で
音楽が生まれる瞬間というのは、
かくも美しい。
歌は魂が言葉を紡ぐタペストリー。

感動で心が震えた映画でした。


2006年アイルランド
出演 : グレン・ハンサード 、 マルケタ・イルグロヴァ 、 ヒュー・ウォルシュ 、 ゲリー・ヘンドリック 、 アラスター・フォーリー

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| いら | 映画ーた | 22:30 | comments(0) | - |
題名のない子守唄


冒頭のテロップにこの映画の秘密を公言しないでください、と以前に目にしたようなことが書かれていました。「シックスセンス」や「ダンサー・イン・ザ・ダーク 」みたいにとんでもない結末を連想させられてどきどき。どーしてもイタリアの映画監督、ジュゼッペ・トルナトーレと結びつかないのです。
そして冒頭。
倒錯したエロスが全開でショックを受けます。
怖ろしい背景にぞくぞくです。
疲れた顔をした中年女性が登場し、激しくも異様な行動。何かを決意した眼差しに引きづられ、過去のフラッシュバックで明らかになる闇の世界と異様な音楽が緊張感を与えるわけです。

子守としてある家庭に入り込む彼女だけれど、彼女の子供に対する異様な行動も、見終わってしまえば理由はつきます。けれど、目の前で繰り広げられる映像は、わたしには受け入れがたく、どーなの?これ!とおもっていたのでした。結局、わたしは自分の甘さに気付くのだけれど、特殊な組織に拘束されるということは、自分自身しか自身を守ることができないということなのかもしれません。
「サイン」のこともありますが、これは彼女の「つぐない」の物語でもあるとおもう。

けれど、期待したとんでもない結末はとんでもないことはなかったのです。容易に検討がついてしまうわけで、サスペンスの醍醐味によって最後まで引っ張られ続けることはなかったとおもう。ただ、まったく違うものが心に残ったのは確か。
子供たちを自立させることが母性の役目だということ。それがひしひしとくるのだから、さすがトルナトーレ監督。
ラストに流れてきた涙が自分を温かく染めていき、数日が過ぎた今でも余韻が残っているのです。

2006年・伊
ジュゼッペ・トルナトーレ(監督)
エンニオ・モリコーネ(音楽)
クセニア・ラパポルト、 ミケーレ・プラチド 、アンへラ・モリーナ
| いら | 映画ーた | 12:30 | comments(0) | trackbacks(0) |
ドリームガールズ


「ドリームガールズ」を観た。

R&Bやソウルを聞くと体がむずむずしてしまうのは、そういう世代ということなのだとおもう。記憶に叩き込まれたブラックミュージックの面々が自然と浮かんでくる。

ストーリーはアメリカ音楽業界のからくりで、想像していたとうり。ダイアナ・ロスとシュープリームスをモデルにしていると知っていたからかもしれない。
にしても、
ジェニファー・ハドソンの度迫力に、わたしはただただ圧倒されていた。
とくに「わたしを愛しているはず。わたしを愛して」と歌うグループを抜けるときの熱唱はすごい。恐怖さえ感じるほど愛を求める強烈さにたじろぎ、かたまってしまった。
ほんとうに鳥肌がたった。
この歌を聴く(観る)だけでも観たかいがあったとおもう。
| いら | 映画ーた | 22:53 | comments(0) | trackbacks(0) |
デジャヴ


まったく内容を知らないで観たのだけど、「デジャヴ」のタイトルから経験したよーな気がする感覚みたいなもの、もしくは夢で体験したことの繰り返し、みたいにおもっていました。スピルチャルな感じなのかと。
ところが違った。すごく現実に近いSFなの?なんか違う、騙されたのかしら、と頭が動揺しているうちに、スピード感と映像の魔術にひきこまれていました。
冒頭のフェリー爆発にどきどき。過去と現在だけどすでに過去になりつつある時間が同時に進行しているような状況にどきどき。うーん、いちいちはらはらどきどき(笑。
わたしとしては謎の部分残ったけれど、仕事帰りに観る娯楽映画としてはいい清涼剤になったのです。

でも、運命というものなんです。
デンゼル・ワシントン扮する捜査官タグが惹かれてやまない女性を助けたい一心で運命に逆らおうとし、すでに体験したことに勝ち、運命を捻じ曲げてしまうというのは何なのか、です。わたしは愛である、と脳天気におもってしまいました。
ひいては、惹かれるというのは、もうひとつの体験した過去が存在していてデジャヴが引き起こすのではないか、と飛躍した想像にたくましくなってしまうのでした。
やはり、脳天気ですね。

トニー・スコット(監督)ジェリー・ブラッカイマー(製作)
デンゼル・ワシントン、ポーラ・パットン
| いら | 映画ーた | 00:39 | comments(4) | trackbacks(0) |
トランスアメリカ


数日前に観た「トランスアメリカ」の男性でありながら女性であるという役をなさいました女優さんの顔がちらついてこまります。フェリシティ・ハフマンという方です。あっさり顔なのに濃厚でうなされそうです。

ストーリーは性同一性障害の男性が過去に一回の経験で女性との間に生まれた息子と旅するロードムービーなんですけど、息子に自分は父親だと告白してないのです。
どこから見ても父親は女以上に女らしいのです。
「スカートの下にあるなにかよりもだいじなこと」などと副題がついていますけど、やはりスカートの下がどーであろうと、まだ夢を語る息子のために女になることをあきらめるのでは、と彼(彼女)の顔を穴をあくほど観ていたわたしなのでした。

ところが、少々こっけいでありましたけど、彼(彼女)は女性であることを認めてほしいと切に願い、あきらめることなど微塵も無いのです。自己を失わないわけです。そして、父親としての態度も示したいという思いが、ひしひしと伝わってきました。それは、もう性差を抜きにした親っぷりです。
凄い、とおもいました。この女優さんが、です。
こんなに複雑な役柄に挑戦できるのは、きっとフェリシティ・ハフマンという女優さんにしかできなかったにちがいありません。
| いら | 映画ーた | 11:42 | comments(0) | trackbacks(0) |
父親たちの星条旗


アーリントン墓地にある国旗掲揚の銅像が、
硫黄島でのことだったとは知らなかった。
ブッシュは民主主義の象徴とか言っていたけど、
この映画を観た後では、うーんとおもう。

一枚の「硫黄島での国旗掲揚」の写真。
その写真に写り生き残った三人の兵士は、英雄として祭りあげられ、かれらの「その後」は一変してしまう。真実は捻じ曲げられ、深い苦悩の中でブロバガンダに利用された三人。ひとりは背を向け、ひとりは利用し、ひとりは沈黙した。

印象に残ったのは生き残ったひとり、衛生兵ドクの仲間の死を見つめる目だった。怒りとか憎しみを超えたもの。戦争は無益であり、死であることを見つめる目。それがわたしに静かに語りかける。

ドクのフラッシュバックはすべて、戦場で、「プライベートライアン」以上に凄まじい。目をそむけたくなるほどのおびただしい死体。米兵の死者はノルマンディーよりも多かったという事実。でも、そこには敵国に対する憎しみに満ちた戦争批判は見えなかった。監督の静溢な視線があるとおもった。

数日前に観たのだけど、明日からは「硫黄島からの手紙」が始まる。恥ずかしながら硫黄島も知らなかったわたしだけれど、TVで紹介されたいくつかの本物の手紙が胸を打つ。
イーストウッド監督のことだ。きっと、日本人の心を知り尽くして描いていることだろう。そう思わせるものが「父親たちの星条旗」にはあった、とおもう。

2006年・米
クリント・イーストウッド(監督)、ポール・ハギス(脚本)
ジェームズ・ブラッドリー(原作)
ライアン・フィリップ、ジェシー・ブラッドフォード、アダム・ビーチ

| いら | 映画ーた | 12:25 | comments(0) | trackbacks(0) |
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