annex irabako

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イントゥ・ザ・ワイルド
待ってました。やっとやっとDVDが出たので観賞です。。
すごくよかったです。
酷く揺さぶられ、ところどころ涙が滲んだ作品でした。

自分は子供に切捨てられてはいないだろうか、子供が2年も行方しれずになったら狂ってしまうという不安からくる、親としての視点はもちろんあります。
と、同時にというか、こちらの方が強かったのですが、
まだ純粋だった若かりし頃の希望、自由、そして、踏み出せなかったものとか、諦めとか、壊れた理想のようなもの。それらを掘り起こされ、懐かしさが激流のように押し寄せてきたのでした。

クリストは裕福な家庭で育ち、優秀な成績で大学を卒業する。にもかかわらず、身分証明書もカードも現金も切り刻みたったひとりで荒野をめざす。真の自由を勝ちとるために。結果はどうあれ、彼はたいせつなものを最後にみつける。それは旅先で出会った人達から得た「真の幸福」の意味を。
自然の力は美しくやさしい。けれど厳しいのも事実。でも彼は恐れることなく、自然と一体になりたいと行動する姿は潔くて美しかったです。

そういえば「青年は荒野をめざす」という歌がありました。小説も。当時、男の子は何かを求めてバックパッカーとなり無謀な旅に出てました。今の20代の若者は貯金が趣味で安全な生活が理想らしいですが、この映画を観て何を感じるのでしょうか。

ジョニー・ミッチェルのような女の子も印象的でしたけれど、エディ・ヴェダーの歌声がすごく良かったです。これが初のソロだとか。
冒頭のSociety、ラストのGuaranteed、好きです。





監督・脚本:ショーン・ペン
出演:エミール・ハーシュ、マーシャ・ゲイ・ハーデー、ウィリアム・ハート

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| いら | 映画ーあ | 19:00 | comments(1) | - |
愛おしき隣人


カウリスマキ風というので観てみたけれど、
ストーリーが稀薄で感性に訴えてくる作品って、
もうついていけないのかと、正直言って自分が哀しい。
ひとつひとつのシーンは映像的に秀逸で、ユーモアたっぷりで、
音楽があふれていて、なんだかすごくとぼけていて、
人間賛歌で、インパクト大なのに。

印象的だったのは窓や扉。
唯一開放されている場所で、外を「見る」空間。
他人に感心をしめすことなく、自身の幸福を求めるあまりに不満が充満していたとしても、嵐がおこれば窓を見て、閉じこもっている自身を忘れる。
まるで隔てられたものから開放されるみたいに、何かを求めているみたいに
彼らはじつに窓から外をよく見る。

ところが、おもしろいことに、夢ではその窓が「見られる」空間になる。
不幸な出来事も幸せな出来事も「見られる」ことに機能するのだ。

人はつくづく自己中で強欲だなぁー、孤独なんだなぁー、
愛を求めているんだなぁーとおもう。
わたしだって、そーだし。

ラストは冒頭に男が見た夢が実現してしまう。
愚かにも愛しい人間たちはこうして戦争をおこしてしまうのだと、
言っているみたいだった。

「ラストオーダー!また明日があるよ!」
なんだけど・・・

ロイ・アンダーソン(監督・脚本)2007年 スウェーデン
ジェシカ・ランバーグ、エリック・ベックマン、
エリザベート・ヘランダー、ビヨルン・イングランド

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| いら | 映画ーあ | 22:54 | comments(2) | - |
アメリカン・ギャングスター


号泣?!しませんでした(笑。
けれど、時代を動かす者は時代に流されない者なのかとおもったり。

3時間近いのに時間を忘れるほどで、おもしろかった。
ギャング映画のとはいえ、男っぽい骨太な人間ドラマでした。
実話ベースなので丸飲みしてしまうけれど、ベトナム戦争の影でこんな麻薬の取引が行われていたことにも驚きました。1970年代のアメリカは不毛なベトナム戦争だけに限らず、悪徳警官や麻薬の蔓延で国内もぼろぼろだったのですね。
アメリカの夢が潰えた、と感じさせる時代。たしかにそーです。

ギャングのしがない運転手から街を牛耳る麻薬王まで上り詰め、家族や街の人々から慕われるフランク・ルーカスをデンゼル・ワシントン。私生活では女にだらしなく家族に背を向けられながらも金や利益に目が眩むことの無い正義の刑事、リッチー・ロバートをラッセル・クロウ。
この面識のない表裏一体のような二人のドラマが交錯して話は進みます。
ギャングとはいえ、ルーカスはスマートで、地味で冷徹な視線を持つビジネスマン風。そのストイックさが隠れ蓑だったのに、愛する妻からのプレゼントが彼の慎重さを崩すわけで、それを知ったときのルーカスの氷のような表情が彼はギャングであったのだ、と思い出させるほどです。
さて、2時間くらい過ぎたところで、やっと、やっと二人の対決。じらしにじらされていたのでゾクゾクするシーンです。デンゼル・ワシントン、カッコよすぎです。
そして、その後の展開もにんやりでした。

冒頭の銃声、そしてラストの銃声。
これは、たぶん以前も今もということで、
アメリカを象徴しているのかもしれません。
エンドロールで席を立たなくて正解でした。立ってはいけません(笑。

リドリー・スコット(監督)アメリカ・2008
デンゼル・ワシントン/ラッセル・クロウ/キューバ・グッディングJr/カーラ・グギーノ

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| いら | 映画ーあ | 22:45 | comments(2) | trackbacks(0) |
あなたになら言える秘密のこと


茫漠とした海の中にたつ油田掘削所は
海の底からエネルギーを吸い上げるところだ。
まるで海の底で死ぬように生きていた人を導くかのよう。

わたしも油田掘削所に立ってみたいとおもった。

油田掘削所にいると自分を見つめることができるのかもしれない。
人はひとりであることを感じるのかもしれない。
そして、ひとりであるからこそ人にやさしくできる。
そんな気がする。

ハンナは毎食同じものを少し食べ、外の音を遮断し、ただ息だけをして海の底にいた。抱えているものを崩さないように死ぬように生きている。誰かに打ち明けてしまうと自分が崩れてしまうのを怖れるかのよう。
人は大なり小なり秘密を抱えているもの。脳天気なわたしだって耳に聞こえなくなるスイッチをとりつけることがある。
でも、傍でまっすぐ見つめる目にぶつかったとき、お互いの心を繋ぐ太いパイプを感じたとき、秘密をぽつりぽつりと語るとおもう。人は人を傷つけ、陥れることもあるけれど、人は人を和ませ救うことができるのだ。そんな経験は宝になる。

さて、けれど、
ハンナの秘密に、わたしは言葉がさがせなかった。
戦争はいつも壮絶な傷を残すもの。
涙に怒りが混じり、ただただ火傷を負いハンナの傍らに立った男の心を、
祈るようにみつめるばかりだった。

すばらしい作品です。

イサベル・コイシェ(監督、脚本)
ペドロ・アルモドバル(製作)
サラ・ポーリー、ティム・ロビンス、ハビエル・カマラ、エディー・マーサン 
| いら | 映画ーあ | 21:30 | comments(0) | trackbacks(0) |
明日へのチケット


「スーパーあずさ」まで時間があるからと立川の駅を降り立つと、占いの人に捕まった。4月に降り立ったときにも違う人に捕まった。二人とも「転機の星がでている」と言う。日常から抜け出て違う土地に行こうとしているときだから、顔に切り替えたいというオーラがでていたのかもしれない。
わたしは列車の旅が好きだ。べつに遠くなくてもいい。のんびり座って飛んでいく景色を見ながら過去に思いを寄せたり、妄想たくましくなったり、ついドジをする自分を発見したりするのも楽しい。そーいえば「世界の車窓から」も好きだなぁ。

「明日へのチケット」は以前から観たいとおもっていた映画だ。エスマンノ・オルミ監督、アッバス・キアロスタミ監督、そしてケン・ローチ監督という巨匠たちのコラボによる作品。ヨーロッパを縦断する列車の中で、様々な人種の人たちがそれぞれの人生を生きてきた姿が描かれていて、わたしも同乗しているような気持ちになった。

オルミ監督は淡い恋心を抱いた老学者の話。彼女にメールを差し出すつもりが一杯のミルクを差し出すことになる。キアロスタミ監督は兵役義務の一環として強引で高圧的な中年女性の世話をする青年が自分を取り戻す話。
そして、ケン・ローチ監督。
スコットランドから来たサッカーサポーター三人のひとりが列車のチケットを紛失したことから始まる。盗まれたと疑った相手はアルバニア移民。彼らは真剣に悩み、怒鳴りあい、大騒ぎしながらもひとつの解決をみつけるのだ。
これには胸がきゅーとした。なかなかできることじゃない。登場するのはあの「Sweet Sixteen」のめんめんで、ローマ駅の構内を走るかれらをはやくはやく逃げてとおもっていたのはわたしだけではないとおもう。

どれが好きかと問われれば、ぎりぎりケン・ローチ監督の部分かな。けれど、どのエピソードにも差別や偏見を超えた先の人間の温かさを描いているのだと気ずいて感動してしまった。チケットから垣間見た人間模様が人種の壁を越えて、これほど温かく見せ付けることができる巨匠たちはやっぱり凄い。
| いら | 映画ーあ | 18:25 | comments(0) | trackbacks(0) |
硫黄島からの手紙


「父親たちの星条旗」も素晴らしかったけれど、「硫黄島からの手紙」の底辺には深い愛が語られていた。愛するものからの手紙。愛するものへの手紙。それを書くのは同じ血の通った人間であるということ。
捕虜のアメリカ兵が持っていた母親からの手紙に、初めてアメリカ兵も同じ血の通った人間であること気づく日本兵のように、戦争はあたりまえのことすら押しやってしまう。戦争は愚かにも境界線を掘るだけなのだ。

それでも、年明けの初映画にしては、重く息苦しい映画だった。

映画には悲しくも腹立たしいシーンもあるし、愚かであることも人間の一面であるとわかっていても、それが国という器によって殺されてしまうことには悔しささえこみあげてきた。

わたしは本土から捨石にされた硫黄島の男たちのことを知らなかった。そこに栗林という人間らしさを失わない素晴らしい上官がいたことも知らなかった。
二宮くんの役は職業軍人でなく、戦争に巻き込まれた市井の庶民の姿。軍隊に対して冷ややかな目を向けているし、カミカゼ的な思考もない。たぶん、現在のわたしたちの視点かもしれない。だからこそ、彼に気持ちが入り、栗林と出会って彼に信頼を寄せていく姿には感動していたのだとおもう。

この映画が日本人によって作られたのでなく、アメリカ人の作った日本映画であることを突然おもいだすほど、当時の日本の姿が描かれていたと想像できる。
ドキュメンタリータッチのすごい映画でした。多くの方々に観てほしいとおもう。

…にしても感動しすぎて、書きたいことの半分も書けませんでした。
| いら | 映画ーあ | 00:30 | comments(0) | trackbacks(0) |
アメリカ、家族のいる風景

空が、空が抜けるように綺麗!
雄大すぎて東京の空と同じ空とはおもえない。
ドイツ人であるヴェンダースにとってのアメリカはきっとこのひろーい空にちがいないと確信する。そして、アメリカの無軌道な男はみんなしっかりした女(母なる大地)に支えられている、そーおもった。

落ち目のムービースターであるハワードは突然撮影現場からトンズラ。30年ぶりにママに会いにいくと、隠し子のことを知らされる。子供探しにでかけようとするハワードに母は父親の車で行きなさい、と鍵を投げる。一方、彼を連れ戻すべくエージェントはハワードの後を追うのだ。

サム・シェパード、枯れたなぁ〜。でも奥様(ジェシカ・ラング)まで登場して息のあった空気にニンマリしてしまった。

突然表れた父親に怒り狂った息子が窓から家財道具を一切合財投げ出す。投げ出されたソファーに父親が座る。何時間も。ひとり家族の温もりを味わっているようで、わたしは微笑みながらゆるゆると眺める。腰を落ち着けることもなく放浪してきた男達の行き着く宇宙。空の変化との対比がぐっとくる。男は父親と確執があって旅にでる、それが男を男にして、やっと中年になって振り返ることができるのかもしれないな。
「ジョニー、カンバック!」そーいうことだ、たぶん(笑。
そして「ランド・オブ・プレンティ」のときと同じように柔らかさを持った湖のような女の子の登場。彼女の存在がやっぱりアメリカ(の男たち)を救うとおもった。クールなエージェントにも温もりを、と願いつつ。

脚本はサム・シェパード。監督はヴィム・ベンダース。「パリ・テキサス」以来の最高のタグ。しみじみと、ゆったりと、そしてほろりで、なんかいい。
でも、邦題がダサくない?原題は「Don't Come Knocking」

出演:サム・シェパード、ジェシカ・ラング、ティム・ロス、ガブリエル・マン、サラ・ポーリー
| いら | 映画ーあ | 22:11 | comments(5) | trackbacks(0) |
ある子供

ダルテンヌ兄弟の作品を見ていると
「赦し」を強く感じる。
「息子のまなざし」では子供を殺された教務官が更正施設にやってきた犯人の少年を赦すこと。「ロゼッタ」でも職業を得るために裏切った恋人を赦す青年がいた。そして「ある子供」では自分の子供を売り飛ばそうとした夫を赦そうとする妻。

体をずたずたにされるほど傷をつけられた相手を赦す、というのは簡単なことではない。犯罪に巻き込まれ愛する人を奪われたり、信頼していた人から滅多切りにされるほど裏切られたり、無差別に爆弾を落とされ子供を殺されたりするのを見ていると、世の中は「赦す」でかたずけられないことがたくさんある。そこを目をつぶって「神」のような気持ちで、と簡単にはいかないものだ。

でも、監督は魔法の杖を持っているらしい。すごくショックだけど、一振りで変えてしまうのだ。たった一瞬の心の触れ合いから「赦し」を作り出してしまう。生まれ変わったような心が透けて見えるからと素直に頷きたい気持ちにさせられてしまう。たしかに子供を売り買いして金を得ようとするオトナ達ほどブリュノは腐ってはいない。彼らを見てブリュノはたいせつな鍵を握り締めたはず。
でも、でもである。
この鮮やかに胸に響くものを、まだまだ言葉で表しきれない。


日本には「子供を授からない親のために」という名目で赤ちゃんを斡旋する団体があるという。合法という名のもとに活動する団体であっても、金が絡んでいることは間違いないらしい。「ある子供」に出てくる非合法な人身売買の斡旋業者とどこが違うのだろうか、とおもう。
そして、目が揺らぐこともなく、鼻がふくらむこともなく、もちろん顔の筋肉も動くことなく嘘をつくことができる「人」を作り出してしまう原因、関係、社会。映画ではその部分は伏せられているけれど、わたしは、監督から差し出された問題意識なのかもしれない、とおもった。
| いら | 映画ーあ | 23:34 | comments(2) | trackbacks(0) |
ウォーク・ザ・ライン

わたしにとってのジョニー・キャッシュは
レコードを買ったことが無いのに、カントリーの大御所としての名前とバリトン声はなぜか知っているという存在だった。もちろんどんな生き方をしていたのかも知らない。ディランのアルバムに参加していたことも最近知ったくらいだ。それに、わたしはザ・バンドやバーズやニッティ・グリッティ・ダートバンドがルーツアメリカカントリーだとおもっていのだけれど、どーも違っていたらしい。

ジョニー・キャッシュは、凄い情熱を持った人だと、映画を見ながらおもった。ステージでしか口を聞いて貰えない女性に愛を捧げ尽くした男。
厳格なカトリックの家庭に育ち、父親と確執のある彼にとって慰めはジューン・カーターの華やかな明るさ。カトリックの戒律を壊すかのように黒い衣装を着て、狂おしいほど一筋にジューン・カーターを愛するのだからすごいやつである。悪くいえば彼女に振り回されたとおもえる部分もあるけれど、だからこそジョニーの歌には彼の心が透けて見え、訴えてくるエネルギーが激しい。
刑務所のでのライブアルバムはビートルズをうわまったというが、納得してしまうほどの迫力。体の奥のほうに響いてどきどきしてしまった。
とはいっても、映画で歌っているのはホワキン・フェニックス本人。
全編彼が歌っているというからすごいのだ。うまーーい!
とくにホアキン・フェニックスとリーズ・ウィザースプーンのデュエット(?)は白眉で、ひきこまれてしまった。
きっとジョニー・キャッシュが乗り移っていたに違いない。

映画ではエルヴィス・プレスリー、ジェリー・リー・ルイス(そっくりさん?)も登場。ジョニーに麻薬を教えたのはエルヴィスだったのねー、とびっくり。
| いら | 映画ーあ | 19:48 | comments(0) | trackbacks(0) |
愛をつづる詩


オトナの愛の交歓に陶酔してしまう。
官能的で情熱的、そして静かな海の凪のよう。
お互いを包み込み、いたわり、言葉を紡ぎ、触れ合う。
こんな愛に出会うことができたらと、どきどきしながら観ていた。

男は故郷レバノンに幻滅し、イギリスでコックをしていた。
女はアイルランド生まれでイギリス人の夫との冷たい夫婦生活に絶望していた。
男と女は出会い、それぞれの歴史を思想を語り、深く愛し合う。

けれど、掃除人が語るように、どんなに小さな汚れを除いても、汚れの源を消し去ることはできない。やがて小さな汚れが二人の間に立ちふさがる。それは世界に横たわる汚れと等しい。
9.11、そしてその後の世界の動きは消し去れないと、サリーポッター監督は男と女を介して語っているように思える。

文化と信仰の違いを超え、ひとつになれるものは何なのだろう。それは愛に他ならないけど、汚れはわずかに残る。
それならば、ひとつになれる場所はあるのだろうか。
カストロのいたキューバがその地ということなのだろうか・・・・・・わたしにはわからない。けれど、清らかな静かな海に答えが浮かんでいる気がした。

公式ページによると、すべての言葉も韻を踏んでいると言う。
リズムが隠れているらしい。
哀しいことに、わたしには解らなかったけれど、
音楽も映像もそして愛も、溜息が漏れるほど美しいのでした。
| いら | 映画ーあ | 22:28 | comments(0) | trackbacks(0) |
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